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2019-11-02 (Sat) 23:00

退屈をあげる レビュー

最近、絵本をよく買うようになりました。
それも決まって猫関連です。
猫ブームだからなのか、結構多いですね。

何冊か読んだので時々レビューでも記そうかと思います。

今回はこちら↓
IMG_2955.jpg

絵本というよりか、紙版画の詩集ですね。


紙版画っていうけど、どうやってるのかなぁ?
小学生の時に図画工作で紙版画をやりましたが、うまくできた記憶がないです。
こんな風に生き生きと愛猫の表情を作ることができるのって
凄いんじゃないかと個人的に思いました。

主人公はハチワレのメス猫。
一人称は「あたし」
著者のブログもあり、拝見しました。
とても正直な方だなー、と思いました。
名前を「楳(うめ)ちゃん」というそうです。

愛猫の出会いからお別れまで、こんな風に思っていたのじゃないか
という想像のお話です。

始めに本書を読んで、淡々とした文章で短いのですが涙しました。
ブログを読んでから再び読み返すと、やはりじんわり泣けました。

楳ちゃんはわずか4歳で病気で虹の橋を渡ってしまったそうです。
あとがきに
「私は知りたかった。猫が幸せかどうかを。」
という言葉があり、猫を保護して飼っている飼い主さんは少なからず
みんなそう思っているのではと考えさせられました。
私も思います。
そうあってほしいと。

最近は猫飼いの人たちは飼い主自身のことを「下僕」と呼ぶことが
多いかと思いますが、動物行動学の先生によりますと
「飼い猫は飼い主さんのことをお母さんだと思っている」
そうです。

私自身、下僕っていうよりお母さんかなぁ~と思います。
お世話はしてますが、結構厳しく管理もしてるんで
下僕という意識はないです。

タイトルの「退屈をあげる」は誰に対して?
残していく同居猫に?
それとも著者が猫に与えた物?
「ごはんたべて ねて うんちして くりかえし」
確かに退屈なのかもしれない。

でも茶太やカナを見てると思うのです。
退屈でもうちにいる方がやっぱり幸せなんじゃないか。
ルナは野良猫でしたが、子猫の頃から叔父が世話をしていたので寝床も
ご飯にも困ったことがないので除外します。

茶太は9年前の10月末、雨の降る寒い日にうちに現れました。
父は隣人の畑で夏ごろからいたと言っていましたが、
うちの敷地内で見たことはありませんでした。
にゃーにゃー鳴くけど近づくと逃げて隠れます。
雨に濡れ、ガリガリに痩せてとても可哀そうでした。
キャットフードをお皿に山盛りもって、見ないふりをしていると
そーっと近づいてきて食べだしました。
見るとまた逃げてしまいます。
でもよほどお腹が空いていたのか、また背を向けるとすぐ戻ってきて食べだします。
1~2日で近づくのが私だったら逃げなくなりました。
父だと何故か逃げる(笑)
そうこうしているうちにすっかり懐き、しばらくはうちの外猫のような感じで
過ごしてましたが次の冬が来る前に我が家の家猫に。
家に入れてみると意外とすぐになじみ首輪をしても嫌がらない。
捨て猫だったのでは?
家の中で暮らしていたのでは?
外にいる時はねぐらを転々と変えていたようで(野生動物もいますので)
ぐっすり寝ることなどなかったのではと思います。
それがわかったのは保護した日の雪のおかげです。
雪が降ったため、茶太の足跡が点々と残り定期的にあちこち
移動しているのがわかりました。
移動する場所はうちの畑に数か所設置してある蜂の小屋(果樹の受粉の為マメコバチを
飼っています)でした。
いつも名前を呼ぶと、どこからともなく走って現れました。
暖かいリビングで幸せそうに寝ているのを見た時、家猫にして
よかったと思いました。

カナは先に保護されたお兄ちゃん猫と違い、憶病で警戒心がさらに強く
中々保護されずにいました。
そのうち見かけなくなり、寒さをしのぐために入った車庫に閉じ込められて
餓死寸前に発見され、ようやく保護に至りました。
保護してくれた方の話では、もうダメかと思ったそうです。
飢えてたせいか、カナはいまだに食いしん坊で盗み食いが油断できません。
うちに来た当初は順化したとはいえ、なかなか我が家に懐くようになるのは
難しいかと思いましたが、今ではすっかり甘えん坊です。

退屈かもしれないけど、飢えることもなく、寒さに凍えることもなく、
敵に怯えることもなく過ごせるなら・・・。

自分がそう思いたいだけなのかもですが、ぽじてぃぶしんきんぐしときます。

レビューのはずだったんですが、だいぶ脱線しました(;´・ω・)
版画で描かれた猫のタッチがとても好きです。

おしまい。



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最終更新日 : 2019-11-14

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